※2024年4月2日配信メルマガVol.274より抜粋(一部加筆修正あり)
成人男性にも人気な「プリキュア」
いわゆるヒーローものアニメといえば、
男性が主人公のものが多かったところ、
女性(女の子)が主人公のものということで、
セーラームーンの後の2004年に誕生し、
ヒットしたのがプリキュアです。
私はあまり詳しくなかったので、
幼稚園から小学校低学年ぐらいの女の子向けの作品かなぐらいにしか思っていなかったのですが、
実は成人男性のファンも多くいるようなのです。
プリキュアのショーに行けば、
小さな子連れの家族の他に、
成人男性たちが一斉にカメラを向けている
異様な光景が見られます。
中には、プリキュアのコスプレをしている人もいます。
「大きいお友達」はグッズを大人買いしてくれる優良顧客
そして、子供が「小さいお友達」であるのに対し、
彼らは「大きいお友達」として認知されているのです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%84%E3%81%8A%E5%8F%8B%E9%81%94
人によっては、そんな会場に子供を連れて行くのは怖い、
プリキュアを見せない方がいいのではないか、
とすら感じるかもしれません。
ただし、彼らのほとんどは別に犯罪を犯すわけでもなく、
単にプリキュアが好きで、
プリキュアのグッズを大人買いしてくれる優良顧客でもあるのですね。
アニメコンテンツの売り上げは、
もちろん配信やTVなどの広告もありますが、
DVDやブルーレイなどの映像物販や、
アニメの知的財産(IP)を使った関連グッズの割合の占めるところが
かなり大きいです。
この点、ターゲットを子供だけに絞ってしまうと、
子供向けのグッズぐらいしか売れません。
普通の親なら、そう何個も子供に買ってあげることはなく、
1つだけにしなさいとか制限がありますよね。
ところが、購買力のある「大きいお友達」は、
自分の趣味に思う存分お金を注ぎ込むので、
グッズの大人買いが起こり、大幅な収益増が見込めるのですね。
「ちいかわ」も大人の女性の癒しだった
ちいかわなんかも、絵柄的に子供向けのコンテンツのように思いますが、
実は20~40代の未婚女性の人気が高く、
社会人生活で疲れてしまった大人たちの癒しアニメになっています。
先日も、お酒を飲む用のおちょこが
カプセルトイとして登場していて、
堂々と大人向けにちいかわグッズを展開しているんだなと思いました。
想定外の顧客を分析して、ターゲットを拡大する
プリキュアにしても、ちいかわにしても、
最初はある程度ターゲット設定をしていたのかなと思いますが、
想定外の顧客層からの反応があった時には、
そこに合わせてターゲットを広げていくのも大事だと思います。
ターゲットの絞り込みは、目標が明確になり、
予算が少なくても、ターゲットからの反応が良くなり、
ブランディングしやすくなるなどのメリットがありますが、
ターゲットの外側にいる見込客を逃してしまうというデメリットもあります。
したがって、「大きいお友達」のような想定外の顧客がいる時には、
なぜ受け入れられたのか?要因を分析して、
そこに向けた展開も考えていくといいかもしれません。
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