※2023年10月24日配信メルマガVol.251より抜粋(一部加筆修正あり)
「送料無料」表示で売上が上がる
オンラインで買い物をする際に、
購入を躊躇って、いわゆる「カゴ落ち」する最大の理由が、
送料の表示が思ったより高いことが判明した時なのだそうです。
https://baymard.com/lists/cart-abandonment-rate
ショッピングカートに入れて、
住所氏名など必要事項を入力、
さあ決済画面へ…というときに、
送料が表示されて仰天。
見なかったことにして、そっと画面を閉じる…
なんて経験、あなたも経験されたことがあるかもしれませんね。
そこで、ECサイトでは「送料無料」表示を行うことで、
ショッピングカートにおける「カゴ落ち」を防ぐようにしているのです。
とあるサイトでは、
「送料無料」表示をサイトのトップバー、サイドバーに載せ、
カートの上にも「あと〇〇ドルで送料無料」の表示を行ったところ、
平均注文額が26%増、コンバージョン率は39%増加したそうです。
それほど、「送料無料」表示が購買意欲に直接影響すると言えます。
消費者庁が「送料無料」表示を見直す?
ところが現在、
消費者庁が「送料無料」表示の
見直しに取り組もうとしているのをご存知でしょうか?
その理由としては、
①「送料無料」表示があると、誰がどのくらい送料を負担しているのかわからない
②「送料無料」の場合と、送料別の場合とで、購入意欲が変わってしまう(「送料無料」の方がお得だと感じる)
③送料を気にしないので、安い商品でもまとめ買いすることなく単品購入しがちで、配達の負担がかかる
といったものが挙げられています。
これでは、長時間労働&低賃金&人手不足で苦しむ物流業界に、
さらに負担がかかるかもしれない
ということで問題視されているのですね。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/other/free_shipping/index.html
※ただし、2023年末の時点では、表示の規制は見送られることとなりました。
「送料無料」表示せずに「カゴ落ち」を防ぐには?
では、「送料無料」表示が使えなくなるとするなら、
どうしたら「カゴ落ち」を防ぐことができるのでしょうか?
まず、「送料無料」というのは、
商品価格に含まれている場合と、
販売者(ECサイト)が負担している場合とがあります。
商品価格に含まれている場合は、
「送料△△円をメーカー負担」のように表示し、
ECサイトが送料を負担する場合は、
「(〇〇円以上で)送料△△円を当社負担」
のような表示をすれば、
お得なことがわかりやすく伝わると考えられます。
ただ、このような表示すら認められないかもしれないので、
その場合は、「あらかじめ送料が明確にわかるように表示する」
のが最適解だと思います。
例えば、ビックカメラは、
届け先の郵便番号を入力しておくと、
カートに遷移するボタンの上に送料が表示されるようになっています。
これって結局、送料がかかることがわかるから、
そこで離脱されるのでは?と思うかもしれません。
確かに、「送料無料」に比べると離脱の可能性は高いのですが、
購入画面まで進む前に送料がわかるため、
買う側はそれを納得した上でカートに移動するようです。
送料表示のタイミングは、早ければ早いほどいいのですね。
消費者庁からも「「送料無料」表示の見直し取組事例」が公開されているので、
参考にしてみてはいかがでしょうか↓
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/other/free_shipping/efforts
以上をまとめると、送料のことで、
いかにお客さんの脳に負担をかけないか?
ということがポイントだということがわかります。
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