新しいうどんの食べ方を提案した「丸亀シェイクうどん」

新しいうどんの食べ方を提案した「丸亀シェイクうどん」

※2023年5月30日配信メルマガVol.230より抜粋(一部加筆修正あり)

斬新なスタイルの「丸亀シェイクうどん」

カエルの混入で一部販売中止となってしまった、
丸亀製麺の「丸亀シェイクうどん」。

手作り・出来立てのうどんとだしと具材が、
カップの容器に入って、
食べる前に振って混ぜてから食べるという
斬新なスタイル
で話題ですよね。

現在販売中の味は
「梅おろしうどん」「明太とろろうどん」「ピリ辛坦々うどん」の3種類で、
他に「ごまだれサラダうどん」と「ピリ辛坦々サラダうどん」もありましたが、
この2種がカエル混入で販売中止となってしまいました。

「丸亀シェイクうどん」の何が素晴らしいのか?

ただ、この「丸亀シェイクうどん」の発想自体は素晴らしいなと思います。

まず、既存商品の市場を拡大する方法は、
既存の消費者により多く売る」ことか
今までとは異なる消費者層に売る」こと
のいずれかです。

しかし、胃袋の量が限られている以上、
「既存の消費者により多く売る」ことは難しい
3食うどんばかり食べるわけにもいかないでしょう。
したがって、いかに「今までとは異なる消費者層に売る」かが鍵となります。

この点、うどんは大体「イートイン」のお客さんがほとんどですが、
「丸亀シェイクうどん」は、持ち運びしやすく
車のドリンクホルダーにも入るプラ容器に入れて、
今まであまり存在しなかった「テイクアウト」のお客さんを対象にしています。
つまり、今までとは異なる消費者層に売っている点が素晴らしいのです。

汁も普通のカップうどんだと多くて処理に困りますが、
こちらは(全部飲み切るのは難しいとしても)汁の量も少なめで、
汁の処理に困るオフィスなどの出先やドライブ中でも
安心
していただくことができます。

ドライブスルーにも期待?!

デリバリーはすでにありますが、
今後はドライブスルーのサービスなどもできるかもしれません。

例えば、マクドナルドはイートインよりもテイクアウト&デリバリーの方が
3倍の売り上げがありますが、
「丸亀シェイクうどん」がテイクアウト&デリバリーの需要を取り込むことで、
丸亀製麺の売り上げがかなり上がることは間違いないでしょう。

そういう意味で「丸亀シェイクうどん」は画期的な商品だと思います。
あとは、秋冬に向けて温かいうどんも提供できるのかどうかですね。
この辺りは手で持ち続けても熱くならないなど、
容器の問題になってくるので、
特殊な容器ができれば実現できそうです(そんな容器は特許も取れるかも)。

商標出願もしていた「丸亀シェイクうどん」と「シェイクうどん」

ちなみに、「丸亀シェイクうどん」と「シェイクうどん」は
今年の3月に商標出願しています。
「丸亀シェイクうどん」は登録になる可能性はありそうですが、
「シェイクうどん」は、商品の内容を説明するようなネーミングなのでやや微妙なところ。

でももし「シェイクうどん」も商標登録できれば、
他社は似たような商品を出せても
「シェイクうどん」の商標を使うことができないので、
ますます丸亀製麺が一人勝ちする状況になるでしょうね。
(その後、「丸亀シェイクうどん」は登録され(登録第6714689号)、「シェイクうどん」は拒絶になりました(商願2023-24429)。)

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