※2023年3月14日配信メルマガVol.219より抜粋(一部加筆修正あり)
ちいき新聞等で「お客さんから何かを買い取る」広告が多いのはなぜ?
広告をシンプルに2分すると、
「お客さんに何かを売る」ための広告か、
「お客さんから何かを買い取る」ための広告に分けることができます。
そして「ちいき新聞」などのフリーペーパーを見ていて、
圧倒的に広告が多いなと思うのが
「お客さんから何かを買い取る」方です。
例えば、
- 貴金属やブランドバッグ、ブランド時計などの買取り
- 商品券の買取り
- ブランデーやウイスキーの買取り
- 中古住宅の買取り
- バイクの買取り
- 本の買取り
など。
なぜ「お客さんから何かを買い取る」方の広告が多いのでしょうか?
それは、「お客さんから何かを買い取る」方は、
「事業者側が優位に立てる」からです。
消費者は「買う」プロだが、「売る」素人
お客さん(消費者)は、モノやサービスを「買う」ことに関してはプロですが、
モノやサービスを「売る」ことに関しては素人ですよね。
(そのモノやサービスを売る仕事をしてない限り)
チラシを並べて、「こっちの方が○円安い」などと言っては、
わざわざ遠くのスーパーに足を運んだり、
特売日やタイムセールをチェックして、
お目当ての商品を並んででもゲットしたり…
といったことは、
身に覚えがあるのではないでしょうか。
それぐらい、消費者は購入価格に対して敏感だと言えます。
一方で、消費者は、
自分のモノを売る価格に対しては、ルーズになりがちではないでしょうか?
本を処分しようとブックオフに持ち込み、
雀の涙ほどの買取査定額が提示されたとしても、
それが適正額なのかもわからない。
わざわざ他の店に持っていったり、
メルカリに出品したりするのも面倒なので、
妥協してサインする…なんてことはよくあります。
消費者は、モノを買う機会は日常茶飯事ですが、
モノを売る機会なんてそうありません。
ただでさえ、売る側の方が立場が弱いのに、
情報格差まであるのですから、
安く買い叩かれても、そのことに疑問すら持たないことがほとんどです。
それどころか、「ああ、引き取ってもらえて良かった」
「捨てたら0円だけど、お金までもらえて嬉しい」
とすら思っているのではないでしょうか。
買取業者が絶対儲かる理由
そうして安く買い取った商品を、
業者向けのオークションサイトなど
相場がある程度決まっていて、
仕入れ値より高く売れるところに持っていけば利益が出ます。
例えば、フリーペーパーに
幼児教材の買取りの3行広告を出している会社がいます。
「〇〇買います」の文字と電話番号だけが掲載されていて、
電話をかけると「送ってください」と案内されます。
そして商品を送って査定してもらった後に
「〇〇円です」「○日以内に振り込みます」と連絡が来るのですが、
同時に「買取り確定後はキャンセルできない、返品できない」
ことが伝えられます。
すると、その価格が安くても「今更返してもらうのも…」
「多少でもお小遣いになるなら…」
となり、売ってしまうのです。
そして実は、その買取りの確約を得た裏側で、
その教材をヤフオクに出しています。
仕入額よりも高い金額で販売し、
即日現金化。
その売上金の中から買取り金額を振り込めば、
資金が焦げ付くことはありません。
簡単に言えば「絶対儲かる」というやつですね。
その結果、この会社は年商20億円くらいになっているそうです。
フリーペーパーの広告に電話をする人はどんな人?
そんなにうまくいくものなのか?と思うかもしれませんが、
実はここでのポイントは、
「ネット全盛の時代に、フリーペーパーの広告に電話をしている」
人をターゲットにしていることなのですね。
つまり、1円でも高く売るためにネットで情報収集するような人ではなく、
「値段を気にせず、とりあえず早く処分したい人」や、
「情報収集力に乏しい人」
を相手にしています。
だから、安く仕入れることができるんですね。
自分(自社)が強者になれる部分はどこか?
を考えて、そこでビジネスすることができれば、
勝ちやすくなると思います。
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