「売上に貢献する声」を集める

※2022年5月3日配信メルマガVol.174より抜粋（一部加筆修正あり）

「お客様の声」が重要な理由

ビジネスにおいて「お客様の声」の重要性はよく言われています。

これは「ウィンザー効果」と言って、
自社の商品やサービスの良さを自分たちでアピールするよりも、
お客様など第三者の声で伝えた方が信用されやすいからなんですね。

とはいえ、お客様の声も単にありきたりな声ではなく、
「売上に貢献する声」である必要があります。

売上に貢献する「お客様の声」とは？

そのためには、単なる感想ではもの足りず、
できれば同業と比べて
「圧倒的な質」か「圧倒的な数」の声が取れれば、
「売上に大きく貢献する声」になりますし、望ましいですよね。

①圧倒的な質

まず「圧倒的な質」ですが、
例えば、アンケートに答えてもらうぐらいだと、
なかなかインパクトのある声をいただくことは難しそうです。

そこで、できれば「顔出ししたインタビュー動画」とその「文字起こし」があると、
だいぶ「売上に貢献する声」が取れると思います。

インタビューのいいところは、
「もう少しこういう感想などが欲しい」
と思ったときに、深掘りしながら引き出すことができる点です。
アンケートだと、相手の書きたいことを書いて終わりになってしまうことがあります。

「売上に貢献する声」にするには、お客様の声自体が
「その商品・サービスを使用して効果があったことの事例集」
になっているような状態が望ましいです。

その方が、商品・サービスを使用した後の「理想の未来」をイメージしやすく、
より見込客に訴求するものとなるでしょう。

例えば、「オンリーハウス」という住宅販売会社は、
「健康ハウス「呼吸する家」」というコンセプトで、
「アトピーが治ったお客様の声」を載せています。
https://www.suzukoh.co.jp/voice_customer/
表現が法律的に問題ないかはわかりませんが、
このような動画があることで、
かなり説得力が増しています。

それから、スキルアップ系は実践している様子を見せることが、
何よりも説得力のある声となります。

例えば、速読のスキルを通じて脳の力を引き出すメソッドを提供している「瞬読」は、
スタッフがAmazonで用意した小説を、
中学3年生の女の子がその場で初めて読んで、
驚くべきスピードでページをめくる様子を動画に収めています。
https://youtu.be/RiK7wMP7kGA

実践後は、実際に内容の書き出しも10分かけて行っており、
「瞬読」の効果が嘘ではないことを証明しています。

何より、大人ではなく中学生を使っていることが、
“やらせではない感”をうまく演出していますよね。
この点もうまいなと思いました。

ちなみに、この中学生は、瞬読のスキルを身につけて大学に合格し、
今では瞬読の講師としてアルバイトしているそうです。

②圧倒的な数

次に「圧倒的な数」ですが、
例えば、ポップコーン機レンタル専門店の「上州物産」が例として挙げられます。
お客様の声が、なんと800件以上もあり、
手書きの長文で、絵まで描いてあったり、
写真を載せている人もいます。
https://www.joshubussan.com/voice.html

また、お客様の声の中から、
年間最優秀賞を選んで表彰する取り組みまでしており、
なかなかこんなことまでする会社は、
他業種でも探すのが難しいですね。

ここまですると、
流石に同業他社では太刀打ちすることが難しく、
HPに訪れて比較検討している人は、
よそに流れにくくなるのではないでしょうか。

以上、お客様の声は、マーケティングでとても有効であることは自明であるので、
いろんな事例を参考にしながら、自社に取り入れていきたいですね。