※2022年3月8日配信メルマガVol.166より抜粋(一部加筆修正あり)
目次
「高枝切りバサミ」は次の商品を売るための商品?!
テレビ通販で一時期「高枝切りバサミ」がよく販売されていましたが、
あれってなんのために扱っていたのか、ご存じでしょうか?
高枝切りバサミはそこまで利益の出る商品ではなく、
ここで利益を出すのが目的ではありません。
顧客リストをもつことが目的です。
高枝切りバサミを必要とする人は、
自宅に庭があり、高いところで手入れが必要な立派な植木がある人。
つまりある程度お金を持った裕福な方なんですね。
ひょっとすると、自分で植木を手入れする時間のある方でもありかもしれません。
そんなお金も時間も裕福な人たちの顧客リストを作って、
彼らに海外旅行やリフォームといった高額商品を売るために、
高枝切りバサミを販売していたんですね。
「フロントエンド」と「バックエンド」
マーケティング用語で言えば、
高枝切りバサミは、あくまで入口となる「フロントエンド」で、
海外旅行やリフォームといった「バックエンド」こそが、
本当に売りたい商品ということになります。
本当に売りたい商品が「バックエンド」ということは、
「フロントエンド」は「バックエンド」を購入しそうなお客さんを集めるためのものですよね。
そう考えると、最初に考えるべきなのは、
本当に売りたい、収益を出すことができる「バックエンド」であって、
「フロントエンド」は「バックエンド」の後に考えるものと言えます。
「バックエンド」を売るには「フロントエンド」が重要
そして、「バックエンド」が売れるためには、
「フロントエンド」の内容がとても重要なカギを握ります。
「フロントエンド」は「バックエンド」を買ってくれそうなお客さんに選ばれる必要があるので、
競合他者と比較して高い好感度・競合優位性が求められるからです。
「これが欲しい」と思ってもらえる商品を作れるかにかかっているのですね。
「フロントエンド」は「無料資料請求」「無料サンプル」のように無料(+送料)の場合もあります。
「フロントエンド」を買ってもらえたら、
お客さんが離れなくなるような仕組みづくり
(「ミドルエンド」と呼ばれる中価格帯の商品を用意する場合もあります)をして、
その結果ファン化していくことができれば、
あとは自動的に「バックエンド」が売れることになります。
「バックエンド」の商品自体はそこまでの競合優位性は必要はなく、
「この人・会社から買いたい」と思ってもらえれば足ります。
このように、「フロントエンド」と「バックエンド」は、
目的や役割が異なっており、
その作り方や押さえるべきポイントも異なるものなので、
トータルで流れを設計して、それぞれ開発をしていくことが必要と言えるでしょう。
商標出願も「フロントエンド」と「バックエンド」を意識して行うべき
そして、商標出願する際も、
「フロントエンド」と「バックエンド」
両方を意識した指定商品・役務を指定する必要があります。
「バックエンド」で高額のコンサルを売りたいからといって、
コンサルティングの分野だけ指定すると、
「フロントエンド」の書籍だとかDVDだとか無料セミナーだとかの分野で
他者に権利を取られて、商標を使えなくなる…
のようなことが起こり得るからです。
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