※2022年4月19日配信メルマガVol.172より抜粋(一部加筆修正あり)
「北の達人コーポレーション」木下社長
売上95億、営業利益20億、営業利益率21 .8%の
東証プライム上場企業、北の達人コーポレーション。
健康食品や化粧品の通販を行うD2C企業で、
4年連続上場記録
(アンビシャス→札証→東証二部→東証一部(現プライム))
を持つ会社です。
社長の木下勝寿さんは、
社長在任期間中の株価上昇率ランキング日本一
(2020年、113.7倍、在任期間8.4年)
の記録を持ち、
東洋経済社が主催した2019年「市場が評価した経営者ランキング」で
第1位に選ばれています。
粗悪な模倣品を放置したら大変なことに
そんな企業だからこそ、
すぐに模倣してくる企業が後を絶ちません。
特にD2Cの分野は参入障壁が低いためか、
元々模倣の多い分野です。
北の達人も、ヒット商品を出すたびに、
パッケージから商品の中身、販売ページまで、
ことごとく真似されたのだとか。
しかし、木下社長は競合他社と争うのが好きではありませんでした。
真似してくるライバルたちを放置して、
とにかく自分達がいいものを作ればいいと考えていたそうです。
これが大問題だったんですね。
つまり、北の達人がせっかく作った市場=お客さんのところに、
類似の粗悪品がのさばるようになり、
間違えて買ってしまう人たちが出てきてしまったのです。
「お客さんを守る」ために模倣品を排除する
木下社長は後悔しました。
自分達が粗悪品を放置することで、犠牲者や騙された人をつくっていたんだ
放置せずに対策していれば、お客さんが犠牲になることもなかった
痛い経験を経て初めて、
ディズニーやジャニーズといった企業が
権利関係にうるさい理由がわかったそうです。
ディズニーやジャニーズのように、
「模倣を許してはいけない理由」
なんだと思いますか?
それは…
単に
「企業の権利を守るため」
だけではなく、
「粗悪なコピー商品に騙されてしまうファンが出ないため」
なんですね。
子供が喜んで「ミッキーマウス」と思って買った人形が、
すぐに腕や首が取れてしまったら…
その子供は悲しみますよね。
そういう悲しい思いをさせないために、
自分達が管理して品質をコントロールできるものしか売らないようにして、
そうでないものは、裁判でもなんでもして、徹底的に潰すようになったそうです。
「競合模倣対策室」まで設置するようになったのだとか。
つまり、「お客さんを守る」ために、模倣品を排除するということです。
その結果が、「会社を守る」ことにつながるというわけですね。
模倣品対策のコストはだんだん下がる?!
ここで1つ
「模倣品対策し始めたら、コストがかかるじゃないか」
と思われるかもしれません。
しかし、競合への模倣対策を徹底し始めると、
一時的にコストが掛かっても、
次第にコストは下がっていきます。
なぜなら、「あそこの会社は権利関係にうるさい」という企業イメージがつくから、
「模倣しないようにしよう」という意識が働くからです。
ディズニーやジャニーズの企業イメージがその証拠ですね。
牽制効果が働き始めるのです。
なので、長期的に見ると、やはり知的財産権をしっかり守って、
模倣対策をしていくことが、お客様や自社の従業員、
そして自分を守ることにつながるわけです。
そのためにもまずは、
きちんと自社の商品・サービスについて、
商標権などの知的財産権を取得しているか、
権利でカバーできているかを、
確認されてみてくださいね。
※参考:「あれ以来、バンバン裁判してます」北の達人・木下社長がパクリを許さない“素敵な理由”
https://youtu.be/8VhdG_uYRJM
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