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今年100周年を迎えた企業について、お話しします。
★今年創業100周年を迎えた企業
東京商工リサーチによると、
今年、創業100周年を迎えた企業は、全国で3,696社もあるそうです。
https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20201204_03.html
例えば、総合電機メーカーの三菱電機、
建設機械の「KOMATSU」ブランドで有名な小松製作所、
医療機器メーカーのテルモ、
日本初の生協であるコープこうべ、
近畿地方でチェーン展開しているスーパーのイズミヤ、
自転車部品や釣り具で有名なシマノ、
大塚製薬などを抱える大塚ホールディングス、
などです。
★100年以上続く企業
そして、創業100周年以上の企業は、
全国で40,186社もあります。
この「100年以上続く長寿企業」の数ですが、
日本は世界で一番多い国なんですね。
私のクライアントさんでも、
100年以上続く企業がありまして、
100年以上前に登録された商標権の
更新申請を行うこともあります。
100年後って、普通に考えれば今いるほとんどの人がこの世にいません。
人生100年時代とは言いますけれど、
生物の宿命として、終わりを迎える日が来るんですよね。
私なんかも跡形もなく消え去っていることでしょう。
でも企業に関しては、人々が会社という器を受け継いでいくことで、
100年でも200年でも続いていきます。
自分が作った会社が、自分が亡くなった後もずっと続くってすごいことですよね。
★100年以上続くには?
もちろん、全ての企業が100年を迎えることはなく、
ほとんどの企業はその前に消滅してしまいます。
では、企業が100年もの長期にわたって繁栄するには、
どうしたらいいのでしょうか?
これについては、100年企業を作ったことのない自分には、
答えが出せないのですが、
特に2つのことが重要なんじゃないかなと思っています。
まず1つ目は、「環境の変化に柔軟に対応する適応力」です。
これだけ変化の激しい時代ですから、
100年後のことは愚か、10年後、1年後のことすらわかりません。
なので、やはり世の中の変化を敏感にキャッチして、
柔軟に対応する適応力が大事なんですね。
もう1つは、「社員全員が共有できる価値観」です。
変化への対応はもちろん大切なのですが、
そこに1本芯の通った理念が、
社内に浸透していることも大事だと思います。
何か方向性を決めるとき、
大きく方針を転換するときも、
自分たちはそもそもどんな価値観を大切にしているのか、
に立ち返ると、
意思決定がしやすく、行動もしやすいです。
つまり、「変えていくこと」と「変えないこと」を
同時に持つということですね。
★人生100年の生き方
これは何も企業だけの話だけではなく、
個人の生き方にも通じる話だと思います。
個人の人生には限りがありますが、
限りのある中で充実した人生を送るには、
日常の変化を受け入れ、楽しんでいくことと、
一生を通じて大切にしている価値観を守っていくこと、
この両方を意識していくと、いいのではないかと思います。
★おまけ
ちなみに、今年200周年を迎える企業は2社、
300周年を迎える企業は4社、
そして、400周年を迎える企業も1社あるそうです。
日本は世界最古の企業もある
老舗企業大国ですが、
数々の試練や災難を乗り越えて、
受け継がれながら企業経営をされてきたんだなと思うと、
なんだか拝んでしまいたくなりますね。
※配信時点の判例通説等に基づき、個人的な見解を述べています。唯一の正解ではなく、判断する人や時期により解釈や法令自体が変わる場合がありますので、ご注意ください。