経営戦略

※2023年8月29日配信メルマガVol.243より抜粋（一部加筆修正あり） 「レッドオーシャン」の美容サロン市場 国内にコンビニの4.5倍の26万件もある美容室は、言うまでもなく「レッドオーシャン」と呼ばれる激戦の市場です。 矢野経済研究所によれば、2022年度の美容サロン市場は1兆4,998億円（同101.3％）と、市場全体は一見堅調に見えます。https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3287 ただし、美容室の新規開店数は14778件（2021年度）と、ここ半世紀は店が増え続けているため、1店舗あたりの売上・利益が減少し、ジリ貧になっていくお店や、規模を縮小させるお店、廃業するお店も多いのですね。https://ribiyo-news.jp/?p=37301 新規開業は特に厳しい 特に、新規開業の美容室は生き残りが厳しく、一説によれば、1年以内に60%、3年以内に90%が閉店すると言われています。 開業資金も1,000万円ほどかかりますし、家賃も毎月バカになりません。 さらに、有効求人倍率が約3倍と、美容師の採用が大変な上に、アシスタントからスタイリストになるまで3年くらいかかることや、給料が低いこと、長時間労働などが原因で、美容師の離職率は非常に高いことでも知られていて、美容室の開業・経営はとても大変です。 特定の強い悩みにフォーカスすれば3倍の単価でも売れる こんなレッドオーシャンの業界で、場所は鷺ノ宮駅という、都内の中心地からやや外れた場所で、平均客単価が普通の美容室の3倍なのに、常に予約で満席、お客さんの中には新幹線に乗って通う人までいる美容室があります。 それが「自然派美容室TRANSFORM」です。https://www.transform.jp/index.html 特徴は、天然100％の無農薬ヘナ（薬草の一種）＆ハーブカラーの専門店であること。 一般の化学的なヘアカラー剤は、発がん性物質や環境ホルモンを含み、人体に悪影響を及ぼす可能性が高いと言われています。 特に、アレルギーや化学物質過敏症の方は、ヘアカラー剤でかゆみやかぶれが出て、さらに化学物質が体内に入って咳き込んでしまったり、手が震えたり、発汗が止まらなくなったり、自律神経のバランスを崩して鬱症状が出たり、色々辛い思いをされています。 その点、天然100％の無農薬ヘナ＆ハーブなら、そのような心配もなく、髪の毛や頭皮を痛めることも少ない、自然で健康的で美しいカラーリングをすることができます。 ただ、無農薬ヘナ＆ハーブを100％使用というのは、原価がかなりかかるようです。だから、化学物質を混ぜたものを「ヘナ」として提供している店もあるのですが、それは過敏症の方にとっては危険です。 そうした方にとっては、徹底的に安全で安心できる素材や環境にこだわった美容室なら、値段が3倍であっても、新幹線に乗ってでも通い続ける、非常に強い需要があるのですね。 利益が残ると好循環が生まれる そうすると、平日の日中でもお客さんが来てくれるので、アイドルタイム（暇な時間）も生じにくくなります。 そして、利益もちゃんと残るので、スタッフに高い給与を支払うこともでき、福利厚生や産休・育休なども充実させることができます。 また、実は美容室のスタッフの中にも、日常的に化学物質に触れることで、手荒れやアレルギー症状、気管支炎等に悩む人が多くいます。体調不良が原因での退職もあるそうですが、「TRANSFORM」のような環境であれば、そのようなこともありません。 したがって、採用もしやすく、離職率も低い、働きやすい環境になるのですね。 レッドオーシャンで未解決の悩みを解決するブルーオーシャンを探せ このように、レッドオーシャンの業界であっても、特定の人の悩みに着目して、そこを解決することに特化すれば、高単価でも喜ばれ、お客さんにとっても、スタッフにとっても、経営者にとっても嬉しいビジネスになります。 このようなレッドオーシャンの中でも、"まだ解決されない悩みを持ったブルーオーシャン"を見つけられたら、うまくいきやすいのではないでしょうか。

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