※2024年1月16日配信メルマガVol.263より抜粋(一部加筆修正あり)
36年連続日本一の加賀屋
令和6年能登半島地震で被災された皆様に、
心よりお見舞い申し上げます。
能登半島のある石川県には数回訪れたことがありますが、
中でも「和倉温泉 加賀屋」に宿泊したことは、
特に思い出に残っています。
「加賀屋」といえば、そのおもてなし力・ホスピタリティが有名で、
旅行新聞新社が主催する「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」では、
36年連続日本一というとてつもない記録を持っています。
https://www.ryoko-net.co.jp/?page_id=149
令和6年能登半島地震時の加賀屋の対応力
今回の地震では、石川県七尾市にある加賀屋も、
震度6強という大きな被害を受けましたが、
その際の対応ぶりは話題となりました。
まず、加賀屋は海に面していることもあり、
迅速に宿泊客を高台に避難誘導する必要がありました。
エレベーターが停止してしまったため、
スタッフが最上階の20回まで階段を登っていき、
宿泊客1人1人に避難を呼びかけたのです。
中には車椅子のお客さんもいたので、
手で押して避難所まで連れていきました。
そして避難所には、同旅館で使用している布団や毛布、タオル、
おにぎり、お土産のお菓子、ドリンクなどを、
何度も何度も往復して運んで行ったそうです。
宿泊客以外もその恩恵を受けました。
行政による物資手配がなかなか進められない中、
加賀屋のこの対応にはかなり助けられたようです。
一夜明けてからは、帰宅したいという客も出てきましたが、
客室に置いてきた荷物を取りに行くには、
割れたガラスやひび割れた床などでかなり危険な状況です。
したがって、スタッフがそれぞれの部屋に取りに行き、
客が把握していた荷物以外の荷物も見つけて持ってきてくれたとのことでした。
中には、自宅の住所まで荷物を送ってもらえた人もいました。
帰る際には、トイレに行っておくよう促されたところ、
下水道が止まって流れないはずのトイレも流れる。
これは、スタッフがバケツリレーで水を汲んで毎回流してくれたからです。
ところが、帰ろうとしようにも電車が動いておらず、
復旧の見通しも立たない状況。
そこで、車やバスなどを使って、
金沢駅まで通常1時間15分くらいのところを、
通れない道を迂回しながら3時間もかけて、
宿泊客を送迎していきました。
いつものように加賀屋スタッフがずらっと並び、
丁寧なお辞儀で見送られたそうです。
その際には、金沢まで時間がかかるだろうということで、
お土産にお菓子を持たせてくれて、
辰年のお守りまで渡してくれたという話もありました。
自身が被災者・被災企業でありながら、
ここまでできるなんて、すごい以外の言葉が見つかりません。
臨機応変の対応力がブランド価値に
平常時の加賀屋のホスピタリティエピソードだけでも、
フロントを通る時にさりげなく背丈をチェックされて1人1人に合った浴衣を用意されるとか、
数え切れないぐらいあるのに、
災害時にもこれだけできるのは、もはや神ですね。
こうした顧客の体験価値のために、臨機応変に対応できる力が、
不動のブランド価値を作り上げているのだと感じました。
地震の被害で、加賀屋も当面は休業とのことですが、
営業再開した際にはまた訪れたいです。
※サムネ画像は「和倉温泉加賀屋」公式HPより引用
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