消費者が好む色は何色?

消費者が好む色は何色?

※2020年3月10日配信メルマガVol.62より抜粋(一部加筆修正あり)

人間が最も好む色は「青」

色彩心理の専門家によると、人間が最も好む色は、「青」なのだそうです。
ご参照:https://www.kajima.co.jp/news/digest/feb_2001/tokushu/toku01.htm

国や地域に関わらず、約7割は青を好むのだとか。
その次が「赤」、「緑」と続きます。

企業のロゴマークに青ベースのものが多いのも、
こういった心理を活用しているのかもしれません。
ご参照:https://visual.ly/community/Infographics/social-media/most-powerful-colors-world

色の好みは年齢により変化する

もっとも、年齢層によっても好みは変わり、
1歳未満の赤ちゃんは「」が一番好きで、「黄」「緑」「青」がそれに続きます。
年齢を重ねるにつれて「青」が好まれるようになり、
5歳頃には、「赤」「緑」「青」が同じぐらいに好まれ、「黄」が後退していきます。
ちなみに、乳幼児向けの絵本やグッズに用いられるウサギのキャラクター「ミッフィー(Nijntje)」は、
最初は「赤」「黄」「緑」「青」の4色だけを使っていた
そうです(理にかなってますね)。
そして、小学生になる頃には「」がより好まれるようになります。

なぜ歳を重ねると「青」が好まれるようになってくるのか、
好みとの直接の関連はわかりませんが、
加齢と共に色の見え方が変わることは確かなようです。
年齢が高くなると、水晶体が黄色味を帯びてくる結果、
黄色の識別が困難になってくる一方、
青や緑は黒っぽく見えるようになるそうなんですね。
灰色(グレー)も、高齢者にとっては識別しづらい色の1つです。

ベストな色の組み合わせ方

色そのものだけでなく、その組み合わせも重要です。
心理学者は、原色を「赤」「黄」「緑」「青」と捉え、
最も良い組み合わせは、「補色」を使ったものだと言います。
「補色」とは、ある色の対面にある色のこと。
例えば、「黄」と「青紫」「黄緑」と「紫」「緑」と「赤紫」
「青緑」と「赤」「緑青」と「橙」「青」と「黄橙」、といった感じです。
「補色」には、お互いを引き立てあう性質があり、一緒に使うと目を惹きやすくなる効果があります。
※補色関係を知るための色相環は、「マンセル表色系」などを参考にするとわかりやすいです

メインカラーを1つこれにすると決めて、
メインカラーと補色関係にある色をベースカラーにすると、
とてもメリハリが出ます。
あるいは、メインカラーを明るくした、同系色の薄い色をベースカラーにすると、
全体的にまとまりが出てくるでしょう。
ベースカラーはメインカラーを引き立てるための色なので、
明度と彩度(色の鮮やかさ)に差をつけた方がいいですね。

同系色のベースカラーにした場合は、2色ではちょっと物足りなさもあるので、
もう1色、アクセントカラーを追加すると、
全体が引き締まって好ましいでしょう。
メインカラーと補色関係にある色をアクセントカラーにすると、
強調したい部分を目立たせることができて効果的です。

※配色のバランスについては、過去の記事で解説しました↓

売れる配色は70:25:5
※2019年7月16日配信メルマガVol.28より抜粋(一部加筆修正あり) 五感の認識で最も重要な「視覚」 人は五感を使って物事を認識しますが、「認識」の度合い…
samuraitz.com

ちなみに、とある調査によれば、
最も好まれた色の組み合わせは、「青」と「黄」だったそうです。
上記の補色関係(「青」と「黄橙」)に当てはまっているので、
バカにはできないですね。

人の好む色や配色を意識しよう

もちろん、色固有のイメージがありますし、
すでに同業の大手が使っていて広く認知されているなど、
業界によっては使えない色もあると思います。

それでも、人の好む色や配色について意識しながら、
ホームページやプレゼンテーションや、店舗や商品等の色使いを考えていくと、
受け取る人に好意的な印象を与え、
情報の伝わり方が変わり、
パフォーマンスに良い結果をもたらすかもしれません。

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