多店舗化は難しい!?

多店舗化は難しい!?

※2023年5月2日配信メルマガVol.226より抜粋(一部加筆修正あり)

施術系の事業で多店舗化が難しい理由

弊所には、店舗ビジネスをされているお客様も多くいらっしゃるのですが、
何名かの方から
以前は複数店舗やろうと思ってたけど、やっぱりやめました
という旨のお話を伺うことが、何度かありました。

特に、整体などの施術系の事業の場合、
先生個人の技術がまちまちであることから、
仮にやり方を教えたとしても、
サービスを同質に保つことができないため、
同じ看板(=商標)でお店を出すのが難しいのですね。

商標というのは、
一定の品質を保証する機能がありますが、
サービスの質がバラバラだと、この商標の機能が働かなくなり、
商標(ブランド)に対する使用が低下してしまいます。

フランチャイズビジネスの問題点

また、直営はまだマネジメントしやすいですが、
店舗や人材の確保で多額のコストがかかります。

一方、フランチャイズだと店舗や人材確保のコストは抑えられますが、
いくつかの面で問題があります。

本部はさほど儲からない

まず「本部はさほど儲からない」ということです。

FC本部の収入源は、
FCオーナーからの「加盟金」と「ロイヤリティ」ですが、
それほどブランド力がない状態で、
高額な加盟金やロイヤリティを取ることはできません

加盟店募集の広告費や説明会もコストがかかります

加盟してもらったとしても、
FCオーナーがより利益を上げるために、
スーパーバイザーを増やしたり、
詳細なマニュアルを作成したり、
手厚くサポート
することが必要となります。

したがって、加盟店が増えれば「売上」は大きくなりますが、
「利益」はあまり増えず、本部はあまり儲からない恐れがあるのですね。

加盟店もさほど儲からない

また、「加盟店もさほど儲からない」ということです。

本部として利益を上げるためには、
加盟店を増やす必要がありますが、
店舗オープンにはやはりそれなりの資金が必要ですので、
普通に考えると、FCオーナーになる人は多くないのですね。

そこで、グレーなFC本部は、
加盟店募集の説明会で、根拠もないのに
夢を見させるようなことを平気で言ったりします。

実際はなかなか儲からないので、
すぐに撤退されてしまって、ロイヤリティが増えないどころか、
新たに加盟してくれる人もいなくなり、
加盟金も増えなくなります。

トラブルが起きやすい

さらに「トラブルが起きやすい」ことです。

魅力的なことばかり伝えて
FCオーナーを増やしたとしても、
「説明会の時に言っていたことが違う」「なかなか黒字化しない」「加盟金詐欺だ」ということで、
本部と加盟店の間で裁判沙汰になることも少なくありません。

加盟店募集の営業活動を、他社に業務委託しているケースもあり、
その場合は事業について説明不足の場合もあるんですね。
加盟する人も夢ばかり見ていて、
深く追わずに契約書にサインしてしまうことがあります。
これがトラブルの元になっているのです。

途中で解約された挙句、営業秘密を漏洩されたり、
ノウハウをパクられたりすることもあります。

「別の収益の柱」を立てることも検討を

このように、多店舗展開はなかなか一筋縄でいかないようです。
もちろん、フランチャイズでうまくいっているケースもありますし、
弊所のお客様でも数百店舗のFC本部を運営されている方もいらっしゃいます。
うまくいけば大きいビジネスなのですが、
押さえるべきポイントを外すと難しいですね。

したがって、多店舗化よりも
物販やセミナー事業などで、
別の収益の柱を立てる
方が多いです。

それでもFCビジネスを検討している人向けに、「FC本部がうまくいく5つのポイント」を解説しましたので、併せてお読みください↓

FC本部がうまくいく5つのポイント
※2023年5月9日配信メルマガVol.227より抜粋(一部加筆修正あり) FC本部がうまくいく5つの重要なポイント 前回、お客様からもよく伺う「多店舗化の難し…
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