※2021年2月2日配信メルマガVol.109より抜粋(一部加筆修正あり)
製品のパートごとにメーカーを分けてリスク分散
1980年代に美顔器1本で100億円以上売り上げた社長が、
以前、リスク分散についてお話をされていました。
その美顔器は、持ち手の先にゲルマニウムで固めたローラーがついたもの。
電池も電源コードも不要な、当時としては画期的な商品でした。
これを1社のメーカーに全ての製造をお願いするとします。
すると、どんな製品にするのかがわかって真似されてしまうと思ったのですね。
そこで、その社長は、
ゲルマニウムの部分と持ち手の部分のメーカーを
2カ所に分けて商品を作ることにしました。
美容関係は、1つヒットが出ると雨後の筍のごとく類似品が出る世界です。
もちろん特許は出願していたようですが、知的財産で守るにも限界があります。
ましてや、小さな会社にとっては、
大手が真似してくればたちまち隅に追いやられ、ひとたまりもありません。
したがって、少しでも類似品が出てくるのを遅らせるために、
このようなリスク分散を行ったそうです。
最終的には、数ヶ月で類似品が出てきましたが、
メーカーを分けたことで、その出現を遅らせることができました。
類似品を想定して次の手を考えておく
また、類似品が出てくることも想定していたので、
社長は3ステップで次の次まで手を考えていたそうです。
2ステップ目は、持ち手の部分の色を変えて、
ローラーの部分に凹凸をつけた商品のリリースでした。
これも狙いが当たり、ヒット商品に。
さらには3ステップ目で、CMに芸能人を器用。
その芸能人のサイン入りの商品まで出して、
社会現象になるほど大ヒットしたそうです。
もし1ステップ目でメーカーを分けずに1カ所で製造していたら…
そのメーカーか、他社に情報が流れて、真似されていたかもしれません。
とすると、単一商品で100億も売り上げるなんて夢のまた夢だったことでしょう。
このように、「仕事の最終形を他者に見せない」というのは、
権利を取るとかそういうこと以前に、大事なことなんですね。
ぜひこういったリスク分散について、参考にされてみて下さい。
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