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著作権

著作権が消えるタイミングはやや特殊!?

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前回の記事で、著作権は、創作した人が亡くなってから70年経過すると消滅しますよ、
そして、2018年に著作権法が改正されるまでは50年だったので、
1967年までに亡くなった人は、50年後の2017年で権利が消滅している、ということでした。

古典に著作権はない?一部変更しても大丈夫?

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ただ著作権が消えるタイミングの計算の仕方が、
やや特殊なので、それについてお話いたします。

突然ですが、問題です。
例えば、物騒な話ですが、
今日、2022年6月7日に私が亡くなったとします。
死因はなんでも構いません。
今日死にましたと。
では、私の著作権が消滅するのは、何年何月何日でしょうか?
ちょっと考えてみてください。

答えは出ましたか?

正解は

 

 

 

2092年12月31日です。

普通、「亡くなってから70年」と聞くと、
亡くなった日を基準に考えると思うんですね。
今日亡くなったら、70年後の2092年6月7日に、
著作権が消滅するように思うじゃないですか。

でも違うんですね。
亡くなった年を基準にします。
「亡くなってから70年」というのは、
亡くなった年の70年後の12月31日まで
というのが正確な権利の期限になります。
なので、2092年12月31日までということですね。
月末締めならぬ、年末締めというやつです。
年末締め70年後消滅って感じ。

なので、たとえ2022年の元日に亡くなったとしても、
約1年後の2022年の大晦日に亡くなったとしても、
権利が消滅するタイミングは、
同じ2092年12月31日です。
年末締めだからです。

でも、2022年大晦日の翌日の2023年元日に亡くなったとしたら、
権利が消滅するのは、2093年12月31日になるんですね。
今度は1日違いで、約1年変わることになります。

以上より、著作権は、
著作者の亡くなった日から70年ではなく、
亡くなった年から70年後の12月31日までと覚えておいてください。

※配信時点の判例通説等に基づき、個人的な見解を述べています。唯一の正解ではなく、判断する人や時期により解釈や法令自体が変わる場合がありますので、ご注意ください。

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