甲本ヒロト流のマネ方

2016年10月20日

持続可能なブランドコミュニケーションをつくる
「サムライツ™」の弁理士、保屋野です。

大学1〜2年時、軽音のサークルに入っていて、
ギターとボーカルをやっていました。

いろんなバンドをコピーしましたが、
「ザ・ブルーハーツ」も大好きだった一つ。
ボーカルの甲本ヒロト(現ザ・クロマニヨンズ)氏が好きで、
LIVE中はなりきっていたこともあり、
ごくごく一部の人から「ヒロト」と呼ばれていました笑
(ファンの人、すみません!)

そんな甲本ヒロトが、以前ラジオで興味深いことを言っていました。

それは、
人のマネをするとき、その人がギターを弾くときの ”衝動” をマネする
ということです。

例えばローリング・ストーンズのコピーバンドは何をマネするのか?
と言うと、
「キース・リチャーズのギターの音の出し方」をマネする
のではなく、

「キース・リチャーズはどんな風に弾きたいのか?」
「どうして彼はこんな風にギターを弾きたくなったのか?」
その ”心” をマネするのですね。

これを聞いて
「すごい!!」
と思いました。

ビジネスでも使える方法だからです。

例えば、「〇〇界のロールス・ロイス」というたとえをよく聞きます。
超高級車や航空機エンジンで有名な「ロールス・ロイス」ブランドですが、
その豪華で贅沢なイメージを抽出して、
他のまったく関係ない分野の商品に応用して使っているわけです。

この時、商標である「ロールス・ロイス」をマネることはできませんが、
「ロールス・ロイス」のブランドイメージをマネることはできるのですね!
(ちなみに、英語圏ではロール “ズ” ・ロイスと読むらしい)

ブランドをマネしたら商標権侵害か、不競法違反だけど、
ブランドイメージをマネしたところで、それを規制する法律などないのです。

ということで、
異分野にある、自分がマネしたいブランドイメージをコピーして、
自分の分野で応用したブランディングを行ってみるのはどうでしょうか?

同業や近い分野のブランドイメージをコピーしても、
二番煎じですが、
異分野から拝借すれば、
それだけでブランドを際立たせられるかもしれません。

ルイ・ヴィトンのような法律事務所
リッツカールトンのような介護施設
ディズニーランドのような美容院
iPhoneのようなランニングシューズ
関サバのようなアイドル
甲本ヒロトみたいな弁理士…笑

どんなイメージが湧きましたか?
どんなイメージを選びますか?