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今回は「幸福の公式」というものをご紹介します。
マーティン・セリグマンという、
「ポジティブ心理学」を創設された方が、
「幸福の公式」という、
とても興味深い研究結果を2002年、今から20年前に発表されました。
https://happyproject.in/happiness-formula-equation/
https://happyproject-in.translate.goog/happiness-formula-equation/?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=wapp
その公式は、
H = S + C + V
です。
「H」は「happiness」、「幸せ」です。
ここでいう幸せは、
美味しいもの食べて幸せ〜みたいな、瞬間的な幸せではなく、
永続的な幸せのことですね。
どっちかというと、well-beingみたいなイメージです。
H = S + C + Vなので、
幸せは、SとCとVの総和で決まる、
というのが、この公式の意味になります。
そして、SCVは、それぞれ幸福に占める割合が異なります。
なので、重要度が違うんですね。
では「S」はなんなのかというと、「set range」
直訳すると「決められた範囲」ですが、
ようは「遺伝」ですね。
元から決まっちゃってる要素ということです。
自分ではコントロールできない、どうしようもない部分です。
で、残念なお知らせですが、
この自分ではどうしようもないSの部分が、
なんと幸福の50%を占めているそうです。
幸せかどうかの半分は遺伝で決まってしまうんですね。
なんとも世知辛いですが、
虚しい気持ちはどこにもやり場がないので、
半分は諦めて受け入れるしかない、受け入れた方が身のためということなのかもしれません。
そして「C」は「circumstances」
「取り巻く状況」です。
今の年収とか、資産状況、健康、
持っているもの、身につけているもの、
家庭とか職場の状況、住んでる地域、
所属しているコミュニティ、
宗教とかも含まれるかもしれません。
こちらのCが幸福に占める割合は、
たったの10%程度です。
もちろん、自分の努力や工夫次第で、
自分を取り巻く状況は変えることができます。
でもせいぜい10%なんですね。
ここでは、有効な戦略として、
「貧しい独裁政権ではなく、裕福な民主主義に生きる」こと、
「結婚する」こと、
「ネガティブな出来事やネガティブな感情を避ける」こと、
「豊富なソーシャルネットワークを築く」こと、
「宗教とか信仰を持つ」こと
が挙げられています。
今ちょうどロシアがウクライナを侵攻してますが、
さすがにこういう状況は、幸福のためには避けた方がいいということですね。
言うは易し行うは難しですけれども。
最後「V」は「voluntary control」
「自発的にコントロールできること」です。
どういうことかというと、
過去、未来、現在についての感情のことを指して言っています。
過去、未来、現在について前向きな感情が多いほど、幸せになるということですね。
そして、この「voluntary control」が、幸福の40%を占めているので、
ここに力を入れれば良いということです。
例えば、過去で言えば、
昔恋人に振られて辛い思いをしたとか、
いつまでも引きずっていたら幸せじゃないですよね。
それよりも、振られちゃったけど、
一緒に旅行に行って楽しかったなとか、
素敵な経験をさせてくれて感謝だなとか、
そういった気持ちの方がどう考えても幸せです。
こういった調子で、
過去、未来、現在を前向きに捉えて、
幸せを感じていくことが、
一番効率的に、しかも自らの努力次第で、
幸福になる方法であるとわかったんじゃないかと思います。
以上より、
元から決まってる遺伝の部分は半分諦めて、
10%程度は自分の得たい結果や状況のための努力を重ねて、
残りは、前向きで豊かな心であり続けるようにすることで、
幸福(happiness)でいられると言うことになります。