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ブランディング

楽天の現ロゴはバルサユニフォームロゴの逆輸入

※2019年3月26日配信メルマガVol.12より、一部加筆修正の上抜粋

楽天のロゴは、昨年の7月2日に新しく統一されました。
(参考:https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2018/0626_01.html

その2日前に、ちょうど楽天の方とお会いする機会があって、
「なぜロゴを変更されたんですか?」
とお聞きしたんですね。

すると、
「バルサの関係で……」
との回答がありました。

「バルサ」とは、スペインのプロサッカーリーグに属する名門チーム、
「FCバルセロナ」のことです。
スター選手が多数所属し、野球やバスケを含むあらゆるスポーツチームの中でも、
世界で最も平均年俸が高いクラブとしても有名です。

その回答を耳にした時、2016年の11月にバルサと楽天がユニフォームのスポンサー契約を締結し、
2017-18シーズンから「Rakuten」の新ロゴ入りユニフォームが登場したことを思い出しました。
(参考:https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=26263

その後2018年になり、日本のサッカーJリーグJ1の「ヴィッセル神戸」や
プロ野球の「東北楽天ゴールデンイーグルス」のユニフォームにも、
「Rakuten」の新ロゴが採用されることとなったのです。
https://www.vissel-kobe.co.jp/news/article/14278.html
https://www.rakuteneagles.jp/news/detail/00000943.html

バルサのユニフォームのニュースが発表された2017年5月29日に、
日本で新ロゴの商標出願されています。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/TR/JPT_6043009/C7BE229FCE1AD60D5A790FFC64454852
この出願の内容を見ると、当初は新ロゴを「サッカー関連のグッズに用いること」しか想定していなかったことがわかります。
現にその後も、楽天の他の事業分野で旧ロゴが何件か商標出願されていました。
例:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/TR/JPT_6045822/480F4153A5D008C90B3B9BA156C3CD9D

しかし、結局はバルサのユニフォームに採用された新ロゴが、
「世界的な知名度を獲得」していったことに伴い、
そのまま楽天グループのグローバル統一ロゴとして採用されることとなったのでしょう。
楽天の多岐にわたる事業の商品・サービスを網羅する形で、
改めて新ロゴの商標出願がされました。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/TR/JP4_2018081939/425224C7CE0E1A98ABF9D8CD2CDCBFC7

このように、ニュースや商標出願の時系列を見ることで、
企業の思惑みたいなものも探ることができます。

このロゴ逆輸入事例から言えることは、
・使用するロゴを分散させるより、絞り込む方が、ブランド認知が高まりやすく、管理もしやすい
・一度認知度を獲得したブランドロゴを他方面にも活用すると、展開がしやすい
・グローバル展開を考えるなら、ロゴの採用もグローバルを意識したものにする(欧文字、既存ロゴとの競合回避、卑語(vulgar words)や不適切なシンボルを避ける等)
といったところです。

したがって、普通の弁理士なら「商標をたくさん作って登録しましょう」と言いたいところですが、
「使う商標はなるべく絞った方がいい」ということですね。

 

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