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ルイ・ヴィトンのロゴはなぜ高級に見えるのか?

※2019年5月7日配信メルマガVol.18より、一部加筆修正の上抜粋

さて、「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」といえば、高級ファッションブランドとして世界的に著名ですが、ブランドイメージを大切に育てるために、ロゴタイプにも”ちょっとした工夫”が施されています。

「LOUIS VUITTON」のロゴは、「Futura(フーツラ)」というフォントの「Medium」を使用しています。
Mac OS Xには標準でインストールされており、
WindowsもMyFontsなどのフォントオンラインストアで購入できます。

特徴としては、アルファベット「O」がまんまるの正円に近い構成であったり、「A」「M」「V」「W」の山と谷の部分が尖っていたりしていて、洗練されたデザインになっています。

では、「LOUIS VUITTON」のロゴに加えられた”ちょっとした工夫”とは何なのか?といいますと、「字と字の間にほんの少し間隔を空けている」のです。

「Futura(フーツラ)」フォントで打ち出したものと、
実際のお店や包装物等に表されたロゴとを見比べてほしいのですが、
ロゴの方は、各文字間(カーニング)を調節して、全体にゆったりと落ち着いた雰囲気に見えるようにしてあるのですね。
(ご参考:https://images.app.goo.gl/7vo7PpxaxQebBVDVA

(↑Futuraで示したもの)

(↑実際のロゴ)

これが「LOUIS VUITTON」ロゴを高級に見せている所以です。

このヒントになっているのが、古代ローマ建築に残された碑文の文字です。
碑文の文字は、皇帝の功績を後世に残すべく、堂々と見えるようにレイアウトして彫られています。
ポイントは、「広い文字は広く」「狭い文字は縮めて」文字間を調整しているところです。
「LOUIS VUITTON」ロゴも、特に「O」の文字の前後が広くなって、全体に威厳を感じないでしょうか?

「Futura(フーツラ)」のフォントは、「LOUIS VUITTON」だけでなく、「Volkswagen」等の他のブランドのロゴにも採用されています。
「DOLCE & GABBANA」は「A」と「N」の尖った部分を除去していたり、

「OMEGA」は水平比率に伸ばしていたりと、「Futura(フーツラ)」に多少の加工を加えています。

「IKEA」なんかは、「Futura(フーツラ)」から「Verdana(ヴァーダナ)」にフォントを変更しただけで、ちょっとした騒動になりました^^;
(参考:http://idsgn.org/posts/ikea-says-goodbye-to-futura/

このように、まったく関係のなさそうなブランド同士も、実はロゴタイプのフォントを共通にしていた、しかも標準のフォントを少し加工したものもある、というのはなかなか興味深いですよね。

ちなみに、弊所の書類は、ここ1年ほど「UD デジタル 教科書体 NK-R」を統一して使用しています。これは、Windows 10に標準搭載されたモリサワのフォントで、「出来るだけ多くの人にとってわかりやすく読みやすい」ことを目指して作られた「ユニバーサルデザイン」になります。
お客様にわかりやすく伝えたい、見栄えをよくしたい、普通(明朝体等)じゃつまらない、という弊所の方針から、このフォントを採用しています。

自社で使うフォント、特にロゴに用いるフォントは、理由をつけてちょっとこだわってみると、社内外のコミュニケーションが変化するかもしれません。

※参照文献:「フォントのふしぎ」(小林章著、美術出版社)

 

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