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マーケティング

ネーミングを変えたら売上6倍

今でこそ外でお茶を飲むことは、当たり前の習慣になっていますが、
この習慣は、1985年に缶入りの緑茶飲料が登場してから始まりました。

世界初の缶入りの緑茶飲料を開発したのが、有名な「伊藤園」です。

60~70年代当時の日本は、飲み物の多様化、洋風化、手軽さを求める風潮から、
缶コーヒーがよく飲まれていたそうです。

この風潮に、お茶のメーカー「伊藤園」は危機感を感じて、
外でも飲めるお茶を開発することにしました。
お茶を単に缶に詰めるといった、そう単純なものではなく、
色が変色するのを防いだり、風味が落ちるのを防ぐために、
技術を駆使してやっと誕生したのが、缶入りのお茶だったのです。

試行錯誤の末に開発したので、伊藤園としては自信作ではあったのですが、
いかんせん、当時の日本の「緑茶は家で急須に入れて飲むもの」と言う認識。
外でお金を出して、缶に入ったお茶を飲む習慣がありませんでした。
そのため、なかなかお店に置いてもらえず、売るのに苦労されました。

しかも、発売当初の商品の名前は、お茶業界でよく使われている名称の「煎茶」。
一般の消費者にはあまり馴染みがなく、「ぜんちゃ」とか「まえちゃ」など、
読み方がわからないとの問い合わせが相次いだそうです。

これは商品名をなんとかしないといけないということで、
一般的な名称の「緑茶」にしようか「日本茶」にしようかと、
社内であれこれ議論されました。

そして、伊藤園のTVCMで、俳優さんが以前から使っているフレーズに着目したのです。
そのフレーズが「お〜いお茶」。
繰り返しCMで流れて認知度があったことに加え、
言葉の響きがほのぼのして親しみやすいことから、
「お〜いお茶」が新しい名前として採用されることになりました。

すると、名前を変えた初年度には、売り上げがなんと6倍になったそうです。
これにより緑茶飲料市場が一気に拡大し、
伊藤園のシェアは現在34%にまで至っています。
今では、健康志向が高まるアメリカでも「Oi Ocha」がよく飲まれるようになり、
GoogleやFacebookなど、シリコンバレーのオフィスでも人気だそうです。

もちろん、名前だけではなく、パッケージも竹をモチーフにしたデザインに変え、
売り方もお弁当と一緒に販売する方法に変えた点も大きかったと思いますが、
ネーミングがきっかけで、お茶の間の支持を得たことが決定的になったことは言うまでもありません。

ちなみに、「お〜いお茶」は伊藤園により商標登録されているのですが、
他にも「わーい お茶」と「やーい お茶」と「はーい お茶」も商標登録しています笑
「はーい お茶」に関しては、
まったく無関係の第三者が勝手に商標登録したことがあったので、
それがきっかけで登録したみたいです。
(さすがに異議申し立てをして、その第三者の登録は取り消されました)

ネーミングは、コストがかからない割に効果は抜群なので、
ぜひ、自分の商品やサービス、それからYouTubeとかStand fmのチャンネル名なども、
見直してみてはいかがでしょうか?

参考:伊藤園HP「新しい市場を切り開いた伊藤園の緑茶飲料開発ストーリー」
https://www.itoen.jp/oiocha/history/comic/1.html

参考:「米Google社員も飲んでる「お~いお茶」、ギネス認定までの舞台裏」
https://news.nicovideo.jp/watch/nw8787666

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