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商標

審査が遅れているのはなぜか?

持続可能なブランドコミュニケーションをつくる

「サムライツ™」の弁理士、保屋野です。

最近、以前と比べると、商標出願の審査結果が遅くなったなと感じます。

1,2年くらい前なら4か月くらいで審査結果が出ていたのに、
6か月経ってもまだ通知されない。

その原因は何だろう?と考えてみました。

①出願件数が増えている

出願番号は、出願が受理された順になっています。

弊所の出願商標「サムライツ」は、「商願2016-141308」なので、
2016年の141308番目の出願、ということになります。

(分割した出願も1件にカウントされます。)

ということは、
ある年の特定の番号の出願日と、
今年の同じ番号の出願日を調べて、

出願日が早い方が、出願ペースが早いということになりますね。

現時点のJ-PlatPatで調べられる最新の出願番号は、
商願2017-042397号。
2017年3月29日出願(分割出願)です。

一方、同じ番号で昨年の出願、
つまり、商願2016-042397号を調べると、
2016年4月13日出願です。
(同年9月30日に登録されています(おめでとうございます))

ということは、昨年よりも2週間以上早く
42397番目の出願がされた、ということですから、
今年の方が出願ペースが早い=件数が増えている
と考えられるわけですね。

一方、特許庁の商標審査官の数は、
ほぼ横這いで、10年単位でみると微妙に減っているくらいですから、
審査官1人あたりの審査負担が、増えているのかなと考えられるのです。

しかも、音商標や、色彩のみからなる商標など、
新しいタイプの商標制度も始まり、
余計に審査の負担は増えているものと推測されます。

したがって、それに伴い審査のスピードも落ちているのではと考えられます。

②商標大量出願のせい

ニュースでもよく話題になっている、
商標の大量出願問題。

あるトロール業者が、世間で話題になった商標等を、片っ端から出願し、

手数料を払わずに、放置しています。

手数料を払わないと、所定の期間経過後に出願が却下されるのですが、
その却下の直前のタイミングで、
元の出願を分割して生き延びさせる「分割出願」を行っています。

これによって、さらに手数料不払いによる却下のための期間が必要になります。

これは、方式の担当の方にとって、大きな負担ですし、後に本来権利者となるべき企業が出願した場合、
こちらのトロールの出願が「先願」として扱われる以上、
先願の審査の最終結果を待たないといけません

この期間のコストが、他の出願にも響いている可能性はあります。

③早期審査の対象が拡大した

審査は、基本的に出願順に行われるのですが、
「早期審査」といって、所定の要件を満たす場合に、
優先的に早く審査してくれる制度があります。

それで、その「要件」が、平成29年2月より緩和されたため、
「早期審査」を申請する件が増えたのではないか?という推測です。
そうすると、通常の審査の方が、後回しになってしまうのです。

今年の2月から運用開始ですから、そこまで影響があるとは思いませんが、
一応、何らかの影響はありそうです。

そんなこんなで、従来より審査が遅れている理由を考えてみましたが、
これくらいには審査結果が出るだろう、という目論見が外れてしまう羽目になりました。
お客様に「〇か月ほどで審査結果が出ます」と伝えてしまったので、
これから釈明のご連絡をしたいと思いますorz

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